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コンバート

フォーマットを指定して文字列と数値を相互変換するには

フォーマットを指定しないで数値を変換する場合はコンバータを使用する必要はありません．

ページクラスのプロパティに以下のコンバータ (括弧内はTigerアノテーションの名前) のいずれかを指定し， pattern プロパティでフォーマットを指定します．

TNumberConverter (@NumberConverter)
文字列型と，プリミティブ型またはラッパー型の数値型を相互に変換します．
TBigDecimalConverter (@BigDecimalConverter)
文字列型と java.math.BigDecimal を相互に変換します．
フォーマットの他， scale プロパティで精度を， roundingMode プロパティで丸めモードを指定することもできます．
例：ページクラスのプロパティ (FooPage.java)
Tigerアノテーション
@BigDecimalConverter(pattern = "#,##0.00")
public BigDecimal exchangeRate;
定数アノテーション
public static final String exchangeRate_TBigDecimalConverter = "pattern='#,##0.00'";
public BigDecimal exchangeRate;

レンダリング時， exchangeRate はカンマ区切り・小数点以下2桁で表示されます．

ポストバック 時，入力された文字列がパターンにマッチしなければバリデーションでエラーとなります．

フォーマットを指定して文字列と日時を相互変換するには

フォーマットを指定しないで日時に変換する場合はコンバータを使用する必要はありません．

ページクラスのプロパティに以下のコンバータ (括弧内はTigerアノテーションの名前) のいずれかを指定し， pattern プロパティでフォーマットを指定します．

TDateTimeConverter (@DateTimeConverter)
文字列型と java.util.Date を相互に変換します． 変換結果の java.util.Date を java.util.Calendar や java.sql.Date，java.sql.Time，java.sql.Timestamp 型のプロパティに設定する事ができます．
TTimestampConverter (@TimestampConverter)
文字列型と java.sql.Timestamp を相互に変換します．
例：ページクラスのプロパティ (FooPage.java)
Tigerアノテーション
@DateTimeConverter(pattern = "yyyy/MM/dd")
public Date date;
定数アノテーション
public static final String date_TDateTimeConverter = "pattern='yyyy/MM/dd'";
public Date date;

レンダリング時， date はスラッシュ区切りで表示されます．

ポストバック 時，入力された文字列がパターンにマッチしなければバリデーションでエラーとなります．

改行文字を <br> 要素に変換してテキストエリアに表示するには

テキストエリアに改行文字を出力しても，空白として扱われてしまいます．

<textare> 要素の id と同じ名前のプロパティに， textareaSeparatorCharacterConverter (@TextareaSeparatorCharacterConverter) コンバータを指定します (括弧内はTigerアノテーションの名前)．

Teeda Extension拡張属性 を使用するには <html> 要素で te名前空間 を宣言する必要があります．

textareaSeparatorCharacterConverter コンバータは，改行文字を <br> 要素に置換する前に '<'，'>'，'&' 等をエスケープするため， テンプレートHTMLでは <textare> 要素の te:escape 属性に false を指定する必要があります．

例：テンプレートHTML (foo.html)
<textarea id="comments" te:escape="false">dummy</textarea>
例：ページクラスのプロパティ (FooPage.java)
Tigerアノテーション
@TextareaSeparatorCharacterConverter
public String comments;
定数アノテーション
public static final String comments_textareaSeparatorCharacterConverter = "";
public String comments;

レンダリング時， comments プロパティの値に含まれる改行文字 ( "\r\n"，"\r"，"\n" ) は <br> 要素に置換されてレンダリングされます．

特定のサブミットボタンが押されたときだけコンバートするには

本ドキュメントで紹介する全てのコンバータには target 属性があります．

アノテーションの target 属性でチェック対象となるサブミットボタンの id 属性の値を指定します．複数の値をカンマ ( ',' ) 区切りで列挙することができます．

注意点

target で指定されなかったサブミットボタンが押された場合， 画面で入力された値はページクラスのプロパティに設定されません．

例：ページクラスのプロパティ (FooPage.java)
Tigerアノテーション
@TBigDecimalConverter(pattern = "#,##0.00", target="doExchange")
public BigDecimal exchangeRate;
定数アノテーション
public static final String exchangeRate_TBigDecimalConverter = 
    "pattern='#,##0.00', target='doExchange'";
public BigDecimal exchangeRate;

ポストバック 時， doExchange ボタンが押されたときだけ入力値が BigDecimal に変換され， exchangeRate プロパティに設定されます．